『浜松市の整体院・体幹トレーニングジム代表けんじパパの日記』-骨盤矯正、産後骨盤矯正って本当に必要なのか？

今や「骨盤の歪み」は女性の関心ごとの1つだと思う。

何故なら「骨盤が歪む」と全身のバランスが崩れて腰痛や肩凝りや冷え性の原因になったり、体形も崩れやすくなってしまうからだ。（上記イラストのように骨盤の前傾や後傾のようなことも）

だから「骨盤の歪み」「産後の骨盤の歪み」を「骨盤矯正」「産後骨盤矯正」で元に戻しましょう！とあちこちの治療院が謳ってる(笑)

これは如何なものだろう？とパパは前から思ってた。あまりにも治療家としての誇りもなく商業的になり過ぎているのも事実だからだ。

そもそも「骨盤」はそんなに簡単に歪まないし「骨盤の歪み」を診るには専門的な知識が必要だし、「骨盤の歪みを矯正」するのにも専門的な方法が必要である。

だから本当に骨盤矯正を行える先生は少ないのが実態だろう。

パパが20数年前に苦労して学んだ「骨盤」について、近年は週末セミナーを受講して即実践の治療院が大半を占めてる。

そのため国民生活センターには相談も増えてるそうだ。

この風潮が生まれたのは大手チェーン店が参入してきてより加速したと思う。自由診療で高額な回数券を販売して複数回通院させる…ビジネスモデルがここには存在する。

「骨盤矯正」は接骨院、整骨院、整体院、カイロプラクティック院と呼ばれる民間施設が施すものだからパパも同業ではある。

が…パパは謳いわしない(笑)

エピソードとしては「骨盤の歪みを診てほしい・矯正してほしい」と言われる患者様を診させて頂いて骨盤に歪みがなかったから説明して「首の歪み」を矯正したら

後から電話がかかってきて「骨盤の矯正」をして欲しかったと怒られたことがある(笑)

えっ？でも「首の歪み」は良いの？「首の歪み」がもとで代償的に骨盤が歪んで見えることもあるのに良いの？

そんな気持ちだったけど「骨盤の歪み」がフューチャーされ過ぎて傾倒し過ぎてるような感覚を覚えたことがある。

汚い言葉でいうと「はき違えてる」。でもそれはその人が損をすることだと理解してほしい。

では「骨盤は歪まない」のだろうか？というと「歪まない」(笑)

医学には「骨盤矯正」という言葉は存在しない。そして医学では「矯正とは？正常状態から逸脱した骨関節などの変形をギプスやコルセットなどで正しい形に治すこと」をいう。

そして、骨盤はきわめて丈夫な多数の靭帯で包まれていて骨折でもしない限り変形はありえないといわれてるからだ。

但し、あくまでも「骨盤の歪み」としての話である。きちんと学んだパパ(笑)がいう「骨盤の歪み」とは？実際は「仙腸関節」と呼ばれる関節の数ミリのズレをいってるのである。

そして、その数ミリのズレで可動性がない関節に可動性をつける手法を「骨盤矯正」といってる。

そのためには専門的な「骨盤の可動性☑」➡「評価」➡「骨盤の矯正」の流れをたどる必要がある。

つまりはそれがしっかりできる治療家がどのくらいいるのか？と。残念ながらごくごく少数だと思う。

以上　これから「骨盤矯正」「産後骨盤矯正」を受けたい方にお伝えするのは

・骨盤は簡単には歪まない

・骨盤が代償的に歪んで見えても実際は別の場所に歪みがあることもある

・マッサージに近いなんちゃって骨盤矯正をする治療院もある

・それっぽく矯正する治療院だとしても実際には骨盤が矯正されていないこともある

ことを頭に入れて矯正を受けよう(笑)

さらに言うと「骨盤矯正」を受けるだけでなく骨盤を安定させる「骨盤周囲の筋肉」を活性化するエクササイズも取り入れよう！

特に体幹筋である横隔膜おうかくまく・多裂筋たれつきん・腹横筋ふくおうきん・骨盤底筋こつばんていきんは大切な筋肉だ。エクササイズはユーチューブでもいっぱい上がってると思うので自分で調べてほしい。